Featured Works

私の写真について

私は、目にしている現実の世界と、自分の内面の無意識の世界との境目を写している。

写真のわずかな角度、わずかな陰影の捉え方で、自分の”気持ち”が写ると信じているからだ。

昔は、周りの世界が自分を攻撃してくるように見えて、世界や人と、正面から向き合う事が出来なかった。

しかし、人のあたたかみに触れ自分を取り戻してから、世界を信頼し自由に見る事が出来るようになり、今では世界が綺麗に見えてしょうがない。

世界の全てが美しく見えるから、街の汚い部分もファインダーに収める。

人の痕跡がある場所から何かじんわりとしたあたたかみや救いを感じるから、それを掬い取る。

孤独そうに落ちている枝木に誰かを失った悲しみを感じるから、写真として残して寄り添いたいと思う。

世界を優しく見つめる眼差しで、私の世界を写真で証明したい。

piyoh.

押し寄せてくるデータの波でできた小さな渦の中で、今日も自分の手紙をひそひそと書き、誰かに届くのを待っている。

無くなるかもしれない明日を思いながら、今日も床につき、ベッドから星を見る。